ソフトウェアの組み込みを行う仕事

組み込みエンジニアについて

IT系のエンジニア職のジャンルは数多くあり、同じIT業界への転職だったとしても、システムエンジニアとしてなのかプログラマとしてなのかで業務内容は全く異なったものになります。同じIT系エンジニアとして持っているべき知識やスキルは重なる部分がたくさんありますが、進む分野によってその専門性に特化した知識やスキルを持っている必要があります。このサイトでは、数あるエンジニア職の中のひとつである「組み込みエンジニア」について深く掘り下げてご紹介していきます。
組み込みエンジニアと一口に言ってもその仕事は幅広く、様々な業界で常に一定のニーズがある職種です。稼ぐことができる年収は勤務先の事業規模等にもよるので一概には言えませんが、専門職ということもあって一般職と比較するとやはり多い傾向があります。また、国内のみならず海外まで視野を広げると活躍の場はさらに広がるので、語学力とIT技術を兼ね備えた組み込みエンジニアは、キャリアプランの選択肢をより多く持つことができるでしょう。
では、組み込みエンジニアの仕事とは一体どのようなものなのでしょうか。

組み込みエンジニアの仕事

組み込みエンジニアの仕事を簡単に言うと、電子機器等に内蔵するソフトウェアの組み込みを行うことです。私たちが日常生活で使用している家電製品や自動車、その他電子機器類は、組み込まれたソフトウェアによって正常に作動することができています。もしもそれらの機器からプログラムされたソフトウェアを取ったら、全く動かないただの「モノ」になってしまいます。そのような「モノ」を動く製品へと変えるのがソフトウェアの存在なのです。
機器類は日々進歩しており、豊富な機能を備えている高性能の製品が次々と生産されている状況です。その一部を支えているのが組み込みエンジニアです。
組み込みエンジニアにまず必要なスキルはプログラミングスキルです。Webアプリケーションソフト開発なども同様にプログラミングスキルが必要で、これも組み込みの一種にはなります。しかし、Webアプリケーション開発の場合、どのようなOSを導入するとしてもハードウェアの違いによる問題を解消するソフトウェアが入っているので、ハードウェアを気にすることなく開発を進めることができるという点で、組み込みエンジニアという意識はあまり持っていないかもしれません。
ですが、組み込みエンジニアの場合、プログラムを組み込む対象となるハードウェアが冷蔵庫やテレビなどの家電だったり自動車だったりと幅広く、それぞれ用途も形も機能も全く違うため、ハードウェアの構成から意識して開発に携わっていく必要があります。